花咲か爺さん
2009年 06月 21日
(イラスト、、、by lisa)
灰 金子みすず
花咲かじいさん,はいおくれ,
ざるにのこったはいおくれ,
わたしはいいことするんだよ。
さくら,もくれん,なし,すもも,
そんなものへはまきゃしない,
どうせ春にはさくんだよ。
一度もあかい花さかぬ,
つまらなそうな,森の木に,
灰のありたけまくんだよ。
もしもみごとに咲いたなら,
どんなにその木はうれしかろ,
どんなにわたしもうれしかろ。
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みすゞさんの視点は優しいなって思う。
私もこゝろに花を咲かせる人でありたいな、、、、(願望ですゆえ、、、m(__)m )
みすゞさんの詩に
いくつか、、娘が絵を描きました。
みすゞさんの思いが伝わればいいな、、、、って。
弱い人(物、、生き物)、小さきものの視点に立った詩を沢山作られましたね。
本当に優しい人でした。
そう言えば、、山口県の長門市の仙崎に
みすゞ記念館があるそうですから、、いつか、、一度は訪れてみたいと思っています。
もひとつ、好きなみすゞさんの詩。有名ですよね〜
星とたんぽぽ
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのやうに、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散つてすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春がくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ママ