小さな物語、、3
2007年 05月 19日
「いもむし!!!」
「ぎゃーーお。なんでこんなにでっかいのさ!」
「シーーーっっ!かまきりくん。追い出すよ、もう。。。」
「なんなの?あのいもむしは?」
「だ。か。ら。、、今夜の王様なんだ。 毎年変わるんだけどね。
で,実はあのイモムシ,山閑人から来たんだよ。」
「えーーーーーーっ。ホントに?」
「そうさ。。君だっていたじゃないか」
「、、、、、、、、???」
「わーーーっ。あの可愛いちょうちょさんは?」
「君の友達だろ?」
「へ?」
「へ?って忘れちゃったのかい?かまきりさん。。。。」
「思い出してご覧よ。そしたら君だってこのお祭りに参加出来るんだけどな。」
「うーーーーん。???」
「あのちょんまげみたいなやつがおれ??」
「そうだろ?カブトムシくんやてんとう虫にヘビくんだっているじゃないか」
「そういえば、、ちょうちょさんも見えるね」
「で?」
「そのいもむしくんが王様ってのは?」
「今夜,わかるはずだよ。。。行ってみよう」
いろんな絵本から飛び出して来た妖精達は
思い思いの格好で
ズラッと並んで何かを待ってるようだ。
ずんずんずんずん、、、、、
な、な。何の音だろう?
森の一角から
何かが聞こえて来て。。。
突然に
パーンと光が走った。
「きゃあ。。。。」
そこにいた妖精達は全て引き込まれて行ってしまった。。。
「ど、どうなったの?」
「さあ,,わからないけれど,無事なのは確からしいね」
「ここは?」
「何だか,山閑人のラジオの奥みたい。、、、で、森と繋がってるらしいや」
「うへぇ。。。戻って来ちゃったの?」
「とも言えないんだけどね。真っ暗だろ?とにかくどこに行くのか確かめなくっちゃ」
「他のメンバーは?」「もうとっくに先に進んで行ってると思うよ」
歩いても歩いても,真っ暗で、時々,足元をさーーと温かい風が通り過ぎたり
冷たい氷の上を歩いてる感触が感じられるようだ。
ふと,下を見たら、、、
「わお、、なんなの?☆が見えるよ。星の上を歩いてるよ!!」
「あ。あれって何?何だか見たことあるけど、やけに小さい☆だなあ」
「あれね..知らないかい?星の王子様の☆だよ。ほらバラの花が見えるだろう?
王子様が大事にしてるバラだよ.枯れることが無くて,永遠に咲き続ける花なんだ」
「ふうん。なんで枯れないの?」
「どうしてだろうね.きっと.王子様の想いがずっとつづいてるからじゃないのかな」
「....あの赤い☆は?」
「さあね.近頃新しく出来た星かも、、、」
「ヘーッ、,誰が住んでるんだろう?」
「知らないけど、、、優しい人だって聞いたよ」
幾千万の星はキラキラと輝いて
それはそれは,宝石箱の様でした。
その宝石の上を歩くみたいに、かまきりさんは歩いて行きました。
「あっっっっっっっ!」
「何?」
つづく.┐(´д`)┌ ママ (イラストはりさです。)
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